2024.01.27
お知らせ
創立130周年記念新年祝賀会が2024年1月27日、東京都中央区銀座のホール「NB CLUB」で盛大に開かれた。2023年に迎えた創立130周年を記念し制作された当会の歌「まほろばのうた」が初披露された。出席した会員ら90人は奈良の情景が散りばめられた歌詞にふるさと奈良へ思いをはせた。
コロナ禍により約3年間の活動休止を経てオンラインを併用しながら、慎重に活動を再開した2023年春、「いま一度、会員同士のつながりを取り戻すきっかけづくりを」という有志の声を受け、130周年記念事業として当会の歌の制作を決定。会員から歌詞になる言葉を募集し、奈良市出身のドラマーで作曲家の平井景さんに作曲を依頼した。歌詞を考えるワークショップ開催など数回の検討会を経て約1年をかけて完成した。
祝賀会は平井さんが率いるスペシャルバンドの軽快な演奏で開演。「まほろばのうた」は歌手の松本英子さんがを情感を込めて歌い上げた。2回目の演奏で、参加者は配られた歌詞カードを見ながらそれぞれ口ずさんだ。歌詞には「大仏さまの柱穴」や「吉野の桜」、「広い世界へ飛ぶ鳥 ASUKA!」など奈良の情景を取り入れている。平井さんは「復古調ではなく、誰でも気軽に歌えるメロディにした」と作曲の意図を紹介。参加者からは「CD化しよう」「カラオケで歌いたい」などの声が上がり、会場は大いに盛り上がった。
初めて歌を聴いた柗本俊洋会長は「皆さんの力ですばらしい歌ができた。これから東京奈良県人会の歌として歌い継がれるだろう」と満面の笑みを浮かべた。
当会は1893(明治26年)年に「東京大和会」として発足。当時の奈良―東京間は夜行列車で一日かかる距離で電話も普及していなかったため会員らは同郷の存在が心強く、互いに支えあっていたという。